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心洗われる一日となった裾野墓参


6月9日、曇り空のもと中型バス1台で正門を出発し、静岡県裾野市にある不二聖心に向かいました。今年度はみこころ会役員と担当幹事の他、シスター田中玲子、JASH理事の方々のご参加をいただき総勢24名での訪問となりました。コロナ禍の数年は少人数での墓参が続きましたが、今年は参加者を少し増やしての実施となり、バス内は賑やかで楽しい雰囲気に包まれていました。バスは予定通り2時間でお茶畑のある不二聖心に到着し、森林に囲まれた坂道を降りると、鹿よけの竹で囲われた墓地に到着しました。墓前には、校内で咲いた紫陽花や小花が飾られていて、裾野に眠る懐かしいシスター方のお名前が墓誌に刻字されていました。


シスター山崎渾子のご案内のもと、シスター岩井慶子にもご参加いただき、静謐な空気の中、心をあわせて感謝とお祈りや歌を捧げました。
村上会長からは、今年がカトリック教会において25年に1回の聖年という特別な年であり、また聖心にとっては創立者である聖マグダレナ・ソフィア・バラの列聖100年にあたる節目の年であるとのお話を伺いました。
シスター田中からは、日本で最初の管区長をされたマザーシェルドンの墓石に刻まれた“CU et AU”という言葉が「イエスのみこころのうちに皆が一つの心、一つの魂になるように」という意味であることを教えていただきました。
私たちはこのお祝いの重なる特別な年に墓参ができましたことを嬉しく思います。

 

墓参後はお聖堂でもお祈りをし、アーカイブ室では聖心創立の歴史から始まり聖心の教育の考え方のわかる貴重な資料や再現された寮の部屋等を拝見し、それぞれに思い出に浸ったり、新たな学びを得たりと意義深い時間を過ごしました。
この深緑の季節に墓参に訪れることができたことに感謝申し上げると共に、聖心の歴史にふれ、世代を越えて「聖心は一つの家族」という思いを実感した心洗われる一日となりました。